しっかり眠れば免疫力UP! 睡眠はウイルスに負けない体づくりの基本です!
いきなりですが質問です。
あなたは何故眠るのですか?
「眠いから寝る」「疲れたから寝る」、人によっては「暇だから寝る」という答えもあるかもしれません。
身体の中では眠っている間に【色々な変化】が起こっていて、それが生きる上で必要だからこそ人は毎日眠るのです。
ひどい熱が出ていたのに一晩寝たらすっかり治っていた、ということを誰でも一度は経験しているはずです。
それは【色々な変化】のうち、免疫力が高まったことによる結果です。
ということで今回は、睡眠が免疫力を高める効果を持っていることについて触れていきたいと思います。
寝不足でウイルス感染確率が増加する!?
人は眠っている間に身体のメンテナンスを行っています。
毎日きちんとメンテナンスをすることで疲労を回復したり、健康な状態を保ったりすることができるのです。
それが十分でないとどうなるのか。
カリフォルニア大学の研究によれば、睡眠時間が5時間未満では7時間以上と比較して、約2.5倍ウイルスに感染する確率が増えるということです。
また、リヨン大学の研究によれば、睡眠が不足すると抗体の生成が鈍くなり、予防接種の効果が半減すると言われています。
このように、睡眠と免疫力は密接な関連があります。
今まさに、新型コロナウイルスの猛威が世界中を席巻している状況です。
こういった状況だからこそ、睡眠の質、量ともに今一度見つめ直して頂いて、ウイルスと戦える身体を整えていきましょう!
睡眠中に身体には何が起きているのか
睡眠をしっかりとっていますか?
という質問をされた時、多くの方は「8時間寝ているから十分だ」とか「5時間しか寝てないから寝不足かも」なんて答えると思います。
もちろん睡眠時間を十分確保することは大切なのですが、皆さん睡眠時間を気に掛ける割に睡眠の質に関しては無頓着だったりします。
実は質の良くない睡眠を長時間とっても十分に免疫力を高めることにはならないのです。
それは何故なんでしょうか?
レム睡眠とノンレム睡眠
既にご存じの方も多いと思いますが、睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠とに分類され、眠っている間に交互に繰り返しています。
端的に言えばレム睡眠が浅い眠り、ノンレム睡眠が深い眠りです。
それぞれの睡眠はどのような役割を持つのでしょうか。
・レム睡眠
体は完全に力が抜けて休んでいる状態ですが、脳の一部は活動を続けています。
夢を見るのもこの時です。
主に、記憶を定着させたりストレスを処理したりする役割があります。
・ノンレム睡眠
体も脳も休んでいる状態です。
ノンレム睡眠時には、自律神経の副交感神経が優位になっていて心身ともにリラックスしています。
同時に成長ホルモンなどが分泌されて、身体の修復を行っています。
ノンレム睡眠がカギを握っている!
深いノンレム睡眠時には、成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなどの免疫や代謝に関連するホルモンが分泌され、身体の修復や強化にあたっています。
しかし、寝不足だったり睡眠の質が悪かったりすると、これらの分泌が妨げられウイルスなどに対する抵抗力が低下してしまいます。
また、自律神経の乱れも免疫力を低下させる原因の一つです。
人の体内にはもともと昼は「闘争・逃走」の交感神経が、夜は「リラックス・睡眠」の副交感神経が優位になるようなリズムが備わっています。
睡眠の質、量どちらかが不足すると、副交感神経を優位にするノンレム睡眠も不足し交感神経が強くなりすぎてバランスが乱れ、その結果体調を崩しやすくなってしまいます。
浅い眠りをズルズル長くとっても免疫力の強化や疲労の回復には十分とは言えず、眠った気になっているだけと言っていいかもしれません。
質の良い睡眠をとるためには
免疫力強化のためにはノンレム睡眠をしっかりとることが大切なのがお分かり頂けたかと思います。
ノンレム睡眠は深い睡眠です。
長く睡眠をとるだけではなく、深く睡眠をとる必要があります。
そのためには、睡眠のメカニズムをよく知っておくことが大切です。
最初の90分が勝負
レム睡眠とノンレム睡眠は約90分周期で交互に繰り返すのですが、最初にやってくるのはノンレム睡眠の方です。
睡眠中には何度かノンレム睡眠はやってきますが、一番深く眠りに落ちるのは最初のノンレム睡眠時と決まっています。
2度目以降のノンレム睡眠は最初のノンレム睡眠より深くなることはまずありません。
そして、最も成長ホルモンなどが大量に分泌されるのも、この最初のノンレム睡眠時なのです。
ここで深い睡眠がとれなければ成長ホルモンなどの分泌が不足してしまうという訳です。
つまり、いかにスムースに寝入ることができるかが、質の良い睡眠にとって重要だと言えるでしょう。
朝までグッスリ眠る
朝になるまでに途中で目が覚めてしまうという方もいらっしゃるでしょう。
目が覚めてしまうのは、何らかの原因で眠りが浅いか、睡眠中に身体の内外からの刺激やストレスで半強制的に目覚めさせられているからです。
そうなると当然十分な質、量の睡眠を確保することができません。
途中で目が覚めてしまう原因は人それぞれです。
腰が痛くて、寝汗で気持ち悪くなって、トイレに行きたくなって、など様々な原因が考えられますが、外的な要因であれば寝具を変えることで比較的簡単に改善する可能性はあります。
規則正しい生活を
前述しましたが、人にはもともとホルモン分泌などの生体リズムが備わっています。
体内時計と言い換えると分かりやすいかもしれません。
例えば時差ボケが起きるのは、体内時計と周囲のリズムに食い違いが出るからです。
本来、体内時計に従えば一定の時間になれば眠たくなるのが普通なのですが、夜更かしや徹夜をするとリズムが狂い、眠るべき時に上手く眠れなくなってしまいます。
要するに、たまに早く寝て十分な睡眠をとったと思っていても、狂ったリズムが邪魔をして質の良い睡眠をとることができなくなるということです。
規則正しい生活を送ることでリズムを整え、規則正しく自然と眠くなり、朝になれば自然と目が覚めるような心身状態にするのが大切です。
これまでご説明してきた通り、質の良い睡眠をとることは健康で活発な生活を送る上でとても大切なことです。
がっちり眠って免疫力を高め、病気に負けない体を作りましょう!
そのためにも、私たちは皆さまの睡眠環境改善のお手伝いができればと思っています。
なお、次回は今回書ききれなかった良質な睡眠をとるためのオススメの寝具についてお伝えしたいと思います。
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