おすすめのベッドとマットレス!50年続く寝具店主が選び方を紹介
こんにちは、静岡県にある寝具店「わたしの眠りいなべ」の井鍋です。
今日は、あなた史上最高の眠りを手に入れるために、おすすめのベッドとマットレス、ベッドとマットレスの選び方についてお話をします。
私は、先代の父から引き継ぎ、寝具店を経営していますが、最初は寝具の修行からスタートしました。
修行当時、マットレスについて衝撃的な出来事があったのを覚えています。
あるご家庭に、スプリング式マットレスの交換に伺ったときのこと。
ベッドから降ろして、スプリング式のマットレスをひっくり返してみると、真っ黒に変色した下地に、白と緑のカビが至る所にびっしりありました。
あまりにもひどい光景に目を覆いたくなりましたが、お店に戻ってからマットレスの処分のために、そのマットレスを切断したら、さらに想像を絶する光景が待ってました。
このご家庭に限らず、ボロボロの敷き布団、マットレス、ベッドを使っている場面に遭遇することは日常茶飯事でした。
当時、婚礼ではほとんど使わないものに50万、100万円をかけていました。
ずっと押入れの中にあって、使わないものにお金をかけているけれど、自分たちが普段使うベッドやマットレスには全くお金をかけていませんでした。
人生の3分の1は寝具の中で過ごすにもかかわらず。
そんな状況を変えたくて、私はある決意をしたんです。
より多くの人に、正しい眠りをして欲しい。
自分に合った寝具(ベッド、マットレスなど)で寝て欲しい。
あっという間に3年の寝具の修行を終え、私は再び父の店に戻ってきました。
それからは、日々、本当の睡眠を届けたい、そのために必要な寝具を知って欲しい、その一念で走り続けてきました。
今ではインターネットを使って、多くの方に正しい眠りを知ってもらう活動を進めています。
正しい眠りができれば、翌日からの過ごし方が変わって、人生が充実していくからです。
今日は私たちがオススメする「ベッドとマットレス」、「ベッドとマットレス」の正しい選び方についてお話します。
この記事をきっかけに、あなたの睡眠が良くなっていきますように。
ベッドとマットレスが睡眠に与える影響
そもそも、寝具を大きく分けると「掛け寝具」と「敷き寝具」の2つになります。
身体の下に敷いて使うマットレスは敷き寝具になりますね。
一般的には、ベッドの上にマットレスを置いて使います。
(床にマットレスを置いて使うことができるものもあります)
さまざまな寝具がある中で、敷き寝具には特にこだわって欲しいんです。
その理由としては、寝ている間、身体を支える役割があるからです。
私たちが起きているときに、身体を支えているのは靴ですよね。
その靴がブカブカだったり、靴底がデコボコしていたら、身体は安定しません。
安定しないまま過ごしていたら、どこか身体を痛めてもおかしくはありません。
敷き寝具(マットレス)も同じことなんです。
身体に合わないマットレスを使い続けると、腰痛や肩こりが出たり、身体の違和感・不調につながったりします。
マットレスを支えているベッドが良くないものだったとしても、身体を安定して支えられなくなります。
だから、マットレスとベッド、両方で、良いものを使うことがとても大事なんですね。
そうは言っても、マットレスとベッドは高い買い物だから、できれば安いものを選びたいと思うかもしれません。
でも、私たちのところによくある相談が「合わないベッドやマットレスを買い替えたい」というものなんです。
インターネットで口コミだけを見て購入したり、何となく価格が安いから買ってみたりすると、後々、後悔することになりかねません。
たとえば、25万円のベッドと、15万円のマットレスを購入して、10年間使用するのであれば、一日あたり約110円ということになります。
(もちろん、ベッドやマットレスによって、使用年数は変わります)
身体の疲労回復だけではなく、脳の回復や記憶の整理、新陳代謝など、眠りにはたくさんの効果があります。
それだけ大事な睡眠への投資として、一日あたり約110円というのは安いのではないでしょうか。
ベッドとマットレスを使うメリット
敷き寝具には、敷き布団もあります。
ベッドとマットレスの組み合わせと、敷き布団のどちらがいいかというと、人それぞれの状況にもよります。
ただ、ベッドとマットレスを使うと、「床近くにまっているホコリを吸い込みにくい」という大きなメリットがあります。
最近は寝室でもフローリングの場合が多く、どうしてもホコリがたまりやすいので、ベッドである程度床から離れているのは大きなメリットと言えますね。
このあと、詳しく説明しますが、寝ているときの呼吸は、睡眠の質を決めるうえでとても大切なんです。
またホコリはアレルギーの原因になったり、ダニやカビがホコリに含まれていたりしますから、できるだけ睡眠中も体内に入れない方がいいですね。
敷き布団だと、収納が大変なこともあると思います。
その点、ベッドとマットレスだと収納の苦労から解放されますね。
これは敷き布団がダメということではなくて、使う方の状況(予算、部屋の広さ、収納スペース、睡眠のお悩み)に合わせて寝具を選ぶことが大事だということです。
ベッドとマットレスの種類
では、ベッドとマットレスについて詳しく見ていきましょう。
ベッドは「ベッドフレーム」という台のことですね。
一般的には、ベッドフレームの上に、マットレスを乗せて使います。
次に、ベッドフレームの種類とマットレスの種類について紹介します。
ここでは、こんな種類があるんだなという程度で構わないので、ベッドフレームとマットレスの全体像をつかんでください。
ベッドフレームの種類
・サイズ
ベッドフレームを買う時には、サイズを考えましょう。
シングル(1人用)、セミダブル(1人用)、ダブル(2人用)、クイーン(2人用)、キング(2~3人用)というサイズとなっています。
人数はあくまで目安で、体型や身長によっても変わってきます。
購入する前に寝室のどこに配置するのかもあらかじめ決めておくといいですね。
・ベッドフレームの機能
ソファーベッド、収納付きベッドなど、他の用途でも使えるベッドもあります。
日本では部屋が狭いことが多いため他の用途で使いたいという要望がありますが、ベッドは睡眠専門にすることをおすすめします。
やはり、寝るために作られたベッドのほうが良い睡眠をとるには適しています。
マットレスの働きを助けたり、ベッド自体が睡眠の質を上げてくれるものが理想的です。
・ベッドフレームの形状
ロータイプベッド、フロアベッド、脚付きベッドなどがあります。
ベッドの形状によって、インテリアとしてのおしゃれさが違ってきます。
もちろん、毎日使うものですからおしゃれなものを選びたいという気持ちは分かりますが、インテリアとしてだけ見るのは、ベッド選びでは失敗の元です。
せっかく新しくベッドフレームを購入するのでしたら、本当の眠りに導いてくれるベッドを選びましょう。
マットレスの種類
マットレスの代表的な種類には、「スプリングタイプのマットレス」「ウレタンのマットレス」に大きく分けられます。
スプリングタイプのマットレスには、「ボンネルコイルマットレス」「ポケットコイルマットレス」があります。
ウレタンのマットレスには、「低反発マットレス」「高反発マットレス」が一般的にはよく聞きます。
ここでは、マットレスの細かい種類や名前よりも、マットレスの柔らかさ、硬さに注目してお話をしていきます。
というのも、マットレスの種類は年々増えていますが、使う方にとっては、「良い眠りが取れるかどうか」が重要だからです。
・低反発マットレス(柔らかい)
たとえば、低反発ウレタンマットレスでは、低反発ウレタンフォームという素材でできています。
手で押し込むと、ゆっくりとマットレスが沈み込んでいき、手を離してもすぐには戻らず、ゆっくりと元の形に戻ります。
眠り始めは包まれているようで心地が良くても、眠りに入ると、蒸れてしまったり、寝返りがうてないというデメリットがあります。
私たちは寝ているときに平均して30回程度寝返りを打ちます。
寝返りは血液やリンパの流れを良くする大切な働きがあるんです。
・高反発マットレス(硬い)
低反発マットレスに対して、高い反発力があるということで、高反発マットレスが販売されるようになりました。
一般的には腰痛の方や大柄な男性にオススメと言われることが多いようです。
反発が強いので寝返りも打ちやすくなっています。
ただ、一点に負担がかかり過ぎると、痛みや違和感の原因になる可能性があります。
どこか一部が圧迫されていると血流が悪くなるということもデメリットですね。
・低反発マットレス、高反発マットレスの弱点
低反発マットレス、高反発マットレス共に弱点があるのです。
硬すぎるマットレス、柔らかすぎるマットレスでは、背骨の形が歪んでしまっています。
硬いマットレスでは背骨がI字になり、柔らかいマットレスでは背骨がW字になっています。
身体が本当にリラックスして、寝心地が良くなるためには、背骨がS字を描く必要があるんですね。
背骨がS字を描くために、マットレスが等反発しており、体圧分散の機能があるものをおすすめしています。
ベッドとマットレスの選び方
まとめると、私たちは、低反発とか高反発とかという見方をしておらず、等反発(均一にマットレスが反発するか)、体圧分散ができているかということが、本当の眠りに大事だと考えています。
では、具体的に体圧分散とはどういうことなのでしょうか?
こちらの図が分かりやすいです。
左側が体圧分散ができるおすすめのマットレス、右側が一般的な敷き布団での、身体にかかっている圧力を表したものです。
右側の一般的な敷き布団では、一点に体重がかかっているのが分かりますよね。
とくに、腰や肩の周りに圧迫が強くなっています。
全てが寝具の原因とは言えませんが、このように体重による圧迫が強くなることで腰痛になっている方もいるようです。
また、体圧分散できるマットレスでは、あお向け、横向きでも圧迫が小さくなっていますよね。
これは寝返りを打って、あお向けになったり、横向けになったりしても、身体にかかる圧迫は小さいということです。
25年以上、さまざまな方の相談に乗ってきたの経験則としては、脳がリラックスするには身体の筋肉と同じくらいの硬さの寝具がいいのではないかという答えにたどり着きました。
直接身体に触れるものだから、身体と同じような硬さ、柔らかさが大事だと気がついたんです。
実際、多くのお客さまから身体の筋肉と同じくらいの寝具だと、寝心地が良いという感想をいただいております。
身体のS字ラインは人によってバラバラ
寝たときに、背骨がS字を描くことが大事だとお話しました。
けれども、人によってS字の形状はバラバラなんです。
少し猫背気味の方、腰がそっている方、背骨がまっすくになりやすい方。
だから、寝具を買う時は、身体の状態に合わせて選ばなくてはいけないんですね。
この選び方をするためにおすすめなのは、やはりプロの寝具屋さんに相談するのが一番いいです。
さらには身体のS字ラインだけではなくて、今使っている寝具、今の睡眠のお悩み、寝具にかけられる予算、さまざまな状況を総合的に相談できる寝具屋さんがいいです。
というのも、せっかく良いベッドとマットレスを購入しても、枕が合っていなかったり、掛け布団の寝心地が悪かったりすると、睡眠は良くなりにくいんです。
「わたしの眠りいなべ」では、そういう詳細な質問をお客さまと積み重ねて、単に寝具を売るだけじゃなく、睡眠全体を良くしていくことを大切にしています。
深い呼吸ができること
背骨がS字になるメリットは、リラックスできる、寝心地が良いというだけではないんですね。
それは、「深い呼吸」ができることなんです。
私は、長年眠りと関わってきて、自然と人間が同調する眠りが理想的だという結論にたどり着きました。
太陽は1分間に18回の熱放射、海は1分間に18回の波の満ち引きがあります。
人間の呼吸も1分間に18回となるのが、自然に同調しているということです。
自然に同調すると、深い呼吸になります。
人間は1日に12kgもの空気を体内に取り入れています。
睡眠の時間が、1日の3分の1とすると、寝ている間に取り入れている空気は、約4kg。
空気とか呼吸とかがそんなに大切なものだと認識している方は少ないかもしれません。
けれども、野口英世博士は、こう言っています。
「全ての病気の原因は酸素不足である」と。
寝ている間のことですから、知らないうちに酸素不足になって、身体の調子を崩してしまったということもあるかもしれません。
だから、1分間に18回の深呼吸ができるためにも、寝具には徹底的にこだわって欲しいんです。
マットレスを長く使うために
実際にベッドとマットレスを買うのでしたら、できるだけ長く使いたいと思います。
毎日体を預けるもののため、マットレスの耐久性には限界があり、一生使い続けるということはできません。
マットレスは定期的に買い替えるものだと思ってください。
もちろん、マットレスをできるだけ長くするためにはコツがありますから紹介しておきます。
カビ対策
マットレスを長く使うためのポイントの一つは、カビが生えないようにすることです。
カビの大きな原因となるのは湿気ですから、初めから通気性のよいマットレスを使うことも大事ですね。
通気性が良いマットレスを、時々立てかけてあげる工夫も必要ですから、取扱しやすい重さのマットレスを選ぶことも大事です。
買ってからの具体的な対処としては、部屋を定期的に換気すること、適切なシーツカバーやベッドパットを使ってマットレスで寝ること、ベッドの下に荷物を置かないこと(通気性が悪くなります)などです。
へたり対策
また、マットレスで負荷がかかりやすいのは、腰のあたりです。
これは体圧分散できるマットレスでも、他の部位に比べると腰のあたりに圧迫がかかってくるんですね。
すると、腰のあたりだけがへたりやすくなります。
マットレスによっては、中に入っているパーツを入れ替えることができます。
だから、パーツを時々入れ替えてください。
洋服でも何着かを着まわせば長持ちするように、マットレスもパーツを入れ替えることで長持ちするんですよ。
おすすめのベッドとマットレス
では、実際に「わたしの眠りいなべ」でおすすめしているベッドとマットレスを紹介します。
キネティック(ベッド)とアナトミック(マットレス)
今までベッドで体圧分散してくれるものはありませんでした。
このキネティックではベッド自体が体圧分散をしてくれるんです。
わたしの知っているかぎりでは、体圧分散できるベッドはキネティックくらいです。
体圧分散ができるマットレスを、このキネティックの上に載せると、ベッド自体も圧力を分散してくれるので、マットレスの体圧分散機能を高めてくれるのです。
おすすめなのは、「アナトミック」というマットレスです。
キネティックを作ったノッティンブルというメーカーが作っているので、キネティックとの相性がとてもいいんですね。
キネティックとアナトミックのセットは、たとえるならば、水の上で寝ているような心地よさがあります。
最高の寝心地を求めている方におすすめです。
実際に、わたしの眠りいなべでは、キネティックの寝心地を体験することができるマシンを置いてあります。
このマシンは日本では、わたしの眠りいなべでしか置いてありません。
キネティックの機能が発揮された時と、普通のベッドの違いをしっかり感じることができるので、興味がある方はぜひ体験してみてください。
先日、身体のプロである整体師さんがいらっしゃって、「寝心地が違い過ぎる!」と驚いていました。
おすすめのマットレス
マットレス パーソナルフィッティング &Free
パーソナルフィッティング&Freeの大きな特徴は、セミオーダーで調整できるマットレスだということです。
&Freeには、3種類の硬さのマットレスがあって、体型や身長に合わせて、自由に組み合わせを選べるんです。
男性、女性、腰痛の有り無し、体型は人それぞれ違いますよね。
だから、あなただけの組み合わせであなたにぴったりのマットレスがあるといいですよね。
組み合わせの選び方は、自分では良く分からないと思いますから、私たちプロに相談してください。
お話を伺って、一緒にあなたに合ったセミオーダーマットレスを作っていきましょう。
マットレス 整圧敷きふとん
&Freeよりも少し価格を抑えたいなら、こちらの整圧敷きふとんがおすすめです。
整圧敷きふとんは、とても人気があり「わたしの眠りいなべ」で一番売れているマットレスです。
整圧敷きふとんの特徴は、体圧分散ができること、通気性が良く湿気がこもりにくいこと、あお向けでも横向きでも快適に眠れることなどです。
実際に、整圧敷きふとんで寝てみると、その寝心地の良さを実感することができるでしょう。
腰痛の方でも、いきなり仰向けで寝られたという声も届いていますよ。
大切にメンテナンスをしながらであれば、整圧敷きふとんは13年間も使うことが可能で、耐久性にも優れているんです。
長持ちさせるにはコツがあります。
3つのパーツの中にあるウレタンを時々入れ替えるんです。
とくに腰のあたりは負荷がかかりやすいので、定期的に変えることが大事です。
また、わたしの眠りいなべで購入された方の限定特典として、オゾン消臭殺菌も無料で1回受けることができますので、抗菌対策もしっかりできます。
ベッドとマットレスを店頭で体験
これまで、キネティック(ベッド)、アナトミック(マットレス)、パーソナルフィッティング&Free(マットレス)、整圧敷きふとん(マットレス)を紹介してきました。
ここで紹介した商品、紹介しきれなかった商品に、ぜひ触れに来てみてください。
大事なのは、あなたの睡眠の質が良くなり、健康になり、毎日の活動がエネルギーでいっぱいになること。
そのために、寝具の選び方は重要ですよね。
だから、私たちはあなたの状況を詳細にお聞きします。
今使っている寝具、寝ている部屋の状況、睡眠で困っていること、寝具にかけられる予算など。
遠慮せずにいろいろお話しください。
お話を通して、あなたにベストな寝具を提案させていただきます。
もちろん、強引にすすめることはありませんから、ご安心ください。
そして、実際に、寝具の寝心地を経験することがとても重要なんです。
ベッドやマットレスに寝てみて、合う合わないを感じてみてください。
今はインターネットですぐに寝具が買えたり、家具量販店でも気軽に寝具が選べる便利な時代です。
しかし、残念ながら、自分の判断だけで寝具を買ったけれど体に合わず、私たちのところに相談にいらっしゃる方もいるんです。
東京からわざわざ静岡にある私たちのお店まで来られる方もいます。
せっかく何万円、何十万円も支払ってベッドやマットレスを買うのであれば、あなたには体にピッタリ合うものを選んで欲しいんです。
だから、遠慮なく私たちのところに相談に来て、寝具の寝心地を体感してください。
私たちは、お客様にベストな提案ができるように、社内で寝具の勉強会を開催しています。
商品について勉強しているうちに、「これ、いい!」とその場で買ってしまう社員さんやパートさんがいるんですね。
そして、実際にご家庭で販売している寝具を使っているので、インターネットでは伝えきれない感覚や豊富な実体験についてもお話しできるんです。
なかなかこんな寝具店はないと思っています。
だから、あなたが真剣に眠りを良くしたい、今より質の高い眠りをとりたいと思われているのでしたら、きっと私たちがサポートできます。
もし、来店前に聞いておきたいこと、不明点があるのであれば、電話で問い合わせてもらっても構いません。
ぜひ、私たちに会いに来て、寝具の寝心地を体験して、あなたにとって今までないくらいの最高の眠りを手に入れてください。