こんにちは、静岡県にある寝具店「わたしの眠りいなべ」の井鍋です。

今日は、寝具のプロの視点から、枕の選び方について詳しくお話をしてきます。

 

最初に、私が枕の選び方の記事を書こうと思ったきっかけとなるエピソードを紹介します。

枕の選び方の参考にもなる考え方ですから、少しお付き合いください。

 

以前、ほとんどの寝具がなかなか売れない、興味を持ってもらえない時期がありました。

そんな中、健康寝具ブームも手伝って、枕だけは好調に販売ができていました。

私たちも本当にいい枕を販売していましたが、全てのお客様を満足させることはできないという悩みをかかえていました。

 

その後、パートナーの西川産業に相談して、整体の勉強をして、身体について詳しく理解することができました。

学べば学ぶほど、枕はもちろん、寝具が身体に与える影響の大きさを実感していくのでした。

 

枕や寝具以外にも、お客様に貢献できると思い、多くのことを学びました。

ボタニカルというハーブのブレンダー、東洋医学への理解も深めていったのです。

さらに、海外に寝具の素材を見に行ったり、日本全国の職人さんにいろいろ話を聞かせていただいたりしました。

いなべ社長と職人

今は、家具量販店やインターネットで手軽に枕をはじめとする寝具を買う方も増えて、枕や寝具は安くて手軽なものという風潮があります。

 

しかし、私は声を大にして言いたいことがあります。

枕や寝具は睡眠の質を左右し、パフォーマンスや健康にも大きく関係していきます。

良くない枕を使っていると、いい睡眠はとれません。

あなたにも、ぜひ、この事実を知ってほしいんです。

睡眠の役割

私たちのお店では、枕をきっかけに寝具に興味を持たれる方が多いので、今回は枕の選び方についてまとめました。

できるだけ専門用語を使わずに、初めて枕の選び方を探している方にも分かりやすく解説しています。

この「枕の選び方」の記事を読んで、いい枕を手にして、あなたの睡眠を今よりずっといいものにしていってください。

枕で失敗しない選び方

まず初めに、枕の選び方を失敗してしまったときに体に起こってしまうかもしれないことをお話します。

枕は1センチ高さが変わるだけでも、快眠できるかどうかが変わってくる繊細なものです。

枕の選び方の重要性がわかってきますよね。

あなたが今使っている枕が当てはまっていないかどうかもチェックしながら読んでみてください。

肩こり、首こり

私たちにも、枕が合わなくて「肩こり」「首こり」で悩んでいるという相談が多数寄せられています。

枕が合わないとき

枕は一晩中、「首」、「後頭部」、「肩」を支えるものですから、合っていない枕だと首や肩に負担がかかり続けることになります。

体重70kgの方であれば、頭部5.6kgの重さを、枕で支えることになります。

 

赤ちゃんは、寝姿によって、頭の形が変わってしまうんです。

これは、成長段階の赤ちゃんは、まだまだ頭が柔らかいからです。

大人であれば頭の形が変わることはなくても、寝ているとき頭には強い圧迫がかかっているという事はイメージできるのではないでしょうか。

 

肩こりは、肩や背中の筋肉が緊張したり、疲労して起こります。

たとえば、猫背で首が前に出ていると、首や肩に負担がかかって、肩こりになってしまいます。

同じように、体に合わない高すぎる枕を使っていると、肩や首に余分な負担がかかり、肩こりや首こりの原因になるんですね。

睡眠時間の6~8時間、肩や首に負担がかかり続けているので、肩こりや首こりを感じやすくなってしまうということもあります。

 

快眠できない

合わない枕は、寝つきが悪さ、熟睡できない原因にもなります。

もう一度こちらのイラストをご覧ください。

枕が合わないとき

たとえば、低すぎる枕では、頭に血液が流れて、脳への刺激が増えてしまいます。

人が快眠をするためには、脳がしっかり休まり、リラックスしていることが大切なんです。

 

また低すぎる枕だと、肩のあたりに圧迫感が強くなり、寝心地も悪くなってしまいます。

首が浮いたような状態になるので、後頭部への圧迫も強くなりますね。

大事なのは、どこか一か所で身体を支えるのではなく、バランスよく身体を支えることです。

枕の役割とは?

合わない枕を使ったときのデメリットが分かってきたのではないでしょうか。

本来、睡眠とは体や脳を回復させる大切な時間です。

その時間を有効に使えないと、逆に身体の調子が悪くなったり、睡眠の質が悪くなったりして、翌日のパフォーマンスも下がってしまいますよね。

長い目で見ると、健康を損ねてしまうかもしれません。

 

身体に合う枕で寝られることは、快眠できるかどうかを決める大切な事なんですね。

ここからは、枕の役割について詳しくお話していきます。

首、後頭部、肩を支える

枕の役割と言われて、誤解しがちな考えとして、「枕は頭を支えるもの」ということです。

枕は頭を支えるだけではありません。

「枕は、首、後頭部、肩を支えるもの」なんです。

枕の調整中

今まで頭だけを支えてきた方にとっては意外かもしれませんが、首がしっかりと枕で支えられることでによって、寝心地がとても良くなります。

試しに、今お使いの枕で、頭だけ乗せたとき、首までしっかりと乗せたときで寝心地の違いを感じてみてください。

おそらく、寝心地が全然違うのが分かるでしょう。

 

理想的な寝姿勢とは?

良い睡眠のためには、寝姿勢も大事になってきます。

理想的な寝姿勢としては、「自然に真っすぐ立った状態からそのまま横になった」ものです。

理想の寝姿勢

枕やマットレス、敷きふとんによって、この理想的な寝姿勢を作っていくことが大事ですね。

具体的には、自然に立った時は背骨がS字を描いているので、寝た状態でも、背骨がS字を描くようにするということです。

 

理想的な寝姿勢だと、体がリラックスして快眠しやすくなります。

それだけではなく、「深い呼吸」ができるんです。

私たちは寝ているときの呼吸の状態によって、翌日スッキリ起きられるかどうかも左右されてしまうんですね。

長時間寝たとしても、呼吸が浅くて酸素が身体にしっかり取り入れられていないと、疲れが取れにくくなったりするかもしれません。

 

「呼吸なんて普通にしているよ・・・」という方でも、知らないうちに浅い呼吸で、酸欠状態になっていることもあります。

今まで浅い呼吸が普通になっていると、本来の深い呼吸の感覚が分からない方もいます。

 

マットレスや敷き布団とセットで考える

実は、理想的な寝姿勢で、深い呼吸をして、快眠をとるには枕だけでは難しいんです。

よくテレビコマーシャルやインターネットの広告で、枕だけで快眠ということが言われていますが、残念ながら枕だけでは不十分です。

枕だけで快眠という言葉は、寝具のプロからすると無責任にも感じてしまいます。

 

私たちは単に寝具を販売できればいいというスタンスではなくて、お客様に本当にいい眠りを届けたいと思っています。

ですから、寝具に対して誠実でありたいんですね。

 

枕は、マットレスや敷きふとんと一緒に考えるのが大事です。

マットレスが硬い、柔らかいによっても、体の沈み込み方が違ってくるので、枕の高さも調整する必要が出てきます。

だから、マットレスや敷き寝具と枕は別々のものではなく、一緒に考えて、はじめて快眠できる寝具になります。

ベッドとマットレス

もちろん、最初は枕だけを購入して、ひとまずは自宅のマットレスや敷きふとんを使いたいということでも構いません。

その場合でも、現在お使いのマットレスや敷きふとんのことも考えて、枕を選ぶ必要があるんですね。

 

枕にかかる体重は全体の8%、他の部分にかかる体重は92%なので、マットレスや敷きふとんのことを抜きにすることはできないんです。

敷き布団にかかる体重

次に、実際に枕を選ぶときのポイントを見ていきましょう。

枕選び、2つのポイント

高さ

枕で最初に考えるのは、「高さ」です。

枕の高さが合っていなくて、寝心地が悪い、肩こり・首こりを感じている方は多くいます。

 

「わたしの眠りいなべ」では、枕の高さを5mm単位で調整しています。

なぜなら、枕は高さが1cm変わるだけでも、寝ている感覚が全然変わるからです。

試しに、あなたがお使いの枕の下に、1cm程度の高さの冊子を敷いて、寝てみてください。

きっとぜんぜん感覚が変わるのが分かるでしょう。

 

先ほどもお話したように、枕が高すぎても低すぎても身体に余計な負担がかかります。

枕が合わないとき

しかも、大切なことは、人それぞれ枕に求められる高さはバラバラだということです。

首をしっかり支えられるように、適切な高さに調整する必要があります。

 

私たちのお店では、プレスシェイパーという特殊な機器を使って、あなたの後頭部、首、肩口にかけての形を測定します。

プレスシェイパー

プレスシェイパーの測定結果をもとに、実際に枕に寝てみて、高さを調整していきます(オーダーメイド枕、高さの調整が可能な枕のみ)。

 

しかも、枕の高さを調整するときは、「仰向け」「横向け」の両方で合わせていきます。

寝ているときは何回も寝返りを打つので、仰向けと横向けでぴったり高さが合っていなければいけません。

横向けでは肩幅に対応した高さが必要となります。

 

枕の選び方は、「高さ」で決まると言っても過言ではないくらいに大事なものです。

先ほどお話したように、マットレスや敷きふとんでどれだけ体が沈み込むによっても、必要な枕の高さが変わってきます。

だから、正直なところ、自分ひとりだけで枕を選ぶのは難しいです。

信頼できるお店で、寝具全体のことも相談しながら、枕の高さを調整していくのがいいですね。

 

素材

枕の選ぶときに「素材」も大事になってきます。

頭や首にあたった時の感覚、枕の硬さは、素材によって違います。

 

「わたしの眠りいなべ」で扱っているオーダーメイド枕でしたら、この中の素材から選んでいくことになります。

オーダーメイド枕の素材

硬めのほうが安心感が合って好みの方、柔らかい方がフィットしている感じが合って好みの方というように、人によって好みの感覚は違います。

 

そして、覚えておいていただきたいのが、どの素材も万能ではないんです。

たとえばエンジェルフロートは柔らかくフィット感に優れた素材ですが、湿気に弱く洗うことができません。

エラストマーパイプは樹脂素材なので通気性がよく、他の素材より耐久性があるのですが、樹脂特有の匂いが気になることもあります。

 

大事なのは、素材の特徴(メリット、デメリット)を寝具のプロに相談して、ご自身で納得したうえで選ぶことです。

参考までに素材を選ぶときのチェックポイントをあげておきます。

あらかじめこのチェックポイントに目を通して、何を枕に求めるかをハッキリさせたうえで、お店に行くと、よりいい枕に出会えるでしょう。

 

耐久性
匂い
フィット感
硬さ・柔らかさ
弾力性
洗濯可能かどうか
虫がわきやすいかどうか
温度依存性(形が変わる素材もある)
通気性
メンテナンスのしやすさ

 

ただ、何を重視したらいいのか分からない方もいると思います。

だからこそ、私たち枕のプロにお任せください。

東京西川のピローアドバイザー講座に参加し、睡眠や枕の基本知識を学んだうえで、常に経験を積み重ねて勉強を続けています。

 

枕選びは、知識と経験(感覚)があることが重要なんです。

私たちに相談していただくことで、自分で選ぶよりもいい枕を見つけられるでしょう。

おすすめの枕とは?

オーダーメイド枕

では、具体的にどんな枕がいいかというと、オーダーメイド枕がおすすめです。

14か所のパーツごとに調整ができますから、あなたの体型にぴったり合わせた枕になります。

 

たとえば左に寝返りをうった時は感覚がぴったりで、右に寝返りをうった時は感覚が合わないのであれば、右側のパーツだけ高さを調整することができるんです。

枕を持つ店員

枕にこだわって良い眠りを手に入れたいという方には自信を持っておすすめできます。

詳しくは、「オーダーメイド枕」についての記事もご覧ください。

 

オーダーメイド枕は、ご購入日から5年以内であれば、枕の再調整を無料で行っています。

お店で寝たときはピッタリだったけれど、自宅のマットレスで寝てみるとイマイチだったという場合は、遠慮なく再調整の依頼にいらしてください。

オーダーメイド枕は、販売して終わりというよりも、一緒に良い枕を作り上げていくと思ってもらうといいですね。

 

高さを調整できる枕

オーダーメイド枕よりもう少し価格を抑えたいというのであれば、高さを調整できる枕もあります。

高さを調整できる箇所はオーダーメイド枕に比べると少ないですが、数か所の高さを調整することができます。

 

いい枕を買うのは初めてで、まずは高さを調整することによる寝心地の違いを感じてみたいのであれば、この枕から始めてみましょう。

今まで枕を使わずに寝ていた、枕に全くこだわったことがなかったという方であれば、きっと寝心地の違いを感じられるでしょう。

 

こちらのサイトも参考にしてみてください。(スリープマスターに聞く!まくら選びのコツ 東京西川公式サイト

枕で最重要なのは、誰に作ってもらうか?

ここまで枕の基本的な知識について説明をしてきました。

では、枕の選び方で最も大事なことは何かというと、「誰に作ってもらうか」です。

同じオーダーメイド枕でも、作ってもらう人の知識や経験がなければ、あなたに合わない枕になってしまうかもしれません。

 

体つき(後頭部、首、肩、背中)は、人によってぜんぜん違いますから、いい枕を作るためには「感覚」や「経験」が重要です。

私たちは長年、様々な体つきの方に枕を販売し続けてきた経験があります。

スタッフ一人ひとりが枕選び、調整の感覚を磨いてきています。

わたしの眠りいなべ店内

先ほどお話したように、枕とマットレスや敷きふとんはセットで考えたほうがいいので、マットレスや敷きふとんまで考えて、枕の提案をすることができます。

お客様とお話をしながら、あなたの眠りが良くなっていく提案をさせていただきます。

もちろん、無理にマットレスや敷き布団を売り込むことはありませんので、ご安心ください。

東京西川公式サイト わたしの眠りいなべ・販売店 の紹介も参考にしてください)

枕選びを通じて、眠りを変えよう

冒頭にお話したように、枕選びを通して、あなたにはいい眠りが取れるようになってほしいんです。

枕の高さのわずかな違いが、睡眠全体に大きく影響するように、寝具というのはとても繊細なものなんですね。

枕を選ぶうちに、繊細な違いを感じられるようになると、マットレスや敷きふとん、掛け布団のことも分かってくるようになり、いい睡眠をとれるようになっていきます。

 

新しく寝具を買ってくださいということではなく、寝具で使っているカバーをこまめに洗濯するとか、寝具をメンテナンスするとか、今からできることもたくさんあります。

寝具を大事にして、寝具に対して繊細になっていくと、「良い寝具」「良い睡眠」のことが分かってくるようになります。

 

今は、寝具に無関心な方が増えているのは残念でなりません。ボロボロの布団

安さだけが優先された寝具、長年使ってボロボロになった寝具を使っていると、なかなか疲れも取れずに、日中に元気も出てきません。

そんな日が続いて行ったらどうなるでしょうか。

人生全般が元気がなく、充実しにくくなってしまいますよね。

 

睡眠は一日の活力や健康を支える非常に大切なものです。

私の眠りいなべ井鍋

大げさに聞こえるかもしれませんが、私たちは眠りで日本を元気にするために、寝具店をしています。

単に寝具を売って終わりということじゃないんですね。

 

寝ている部屋の状態や、寝る前の過ごし方まで含めて、睡眠に関係していきます。

だから、お客様には、寝具や睡眠のことを丁寧に詳しくお聞きしています。

本当にいい眠りをとってもらい、毎日元気に過ごしてほしいからです。

私の眠りいなべ

わたしの眠りいなべでは、これまで数千人を超える方に寝具のアドバイスをしてきました。

東京からいらっしゃっるお客様、睡眠の質が良くなって快眠できるようになったお客様、ご家族に私たちのことを紹介してくださるお客様。

いろんな方がいらっしゃっています。

 

この記事をここまでしっかり読まれた方であれば、寝具や睡眠に対して真剣な想いをお持ちなのだと思います。

あなたが、枕選びにお困りで、真剣にいい眠りをしたいのでしたら、きっと私たちが力になれます。

(寝具は安ければいい、という方は私たちのお店は合いません)

 

ぜひ、私たちのお店に来て、あなたにぴったりの枕を選んでください。

実際にお越しになる前に気になることがあれば、電話で遠慮なく聞いてもらって構いません。

 

また、枕の相談、調整にはお時間をいただく場合があります。

お待たせせずにご案内するために、ご予約を承っております。

以下の電話まで、事前の予約連絡をお願い致します。

 

それでは、あなたにお会いして枕についてお話しできるのをお待ちしております。

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井鍋 安弘

井鍋 安弘

わたしの眠りのいなべ代表 快適な眠りに対しては一切妥協しない「日本一の眠り馬鹿」の私が、あなたの眠りの応援団長に立候補いたします。