こんにちは、静岡県藤枝市で50年以上続く寝具店「わたしの眠りいなべ」代表の井鍋です。

今日は、25年間、睡眠や寝具について販売、研究をして来たことを元に、眠りが浅いことの原因、具体的な対策、眠りの秘訣についてお話します。

 

なかなか寝付けない、朝起きた時にスッキリしていない、夜中に何度も目が覚めてしまうというように、眠りが浅いことで悩んでいる方は多いです。

私たちの寝具店にも、眠りが浅くて相談に来られる方がいます。

 

魔法のように一発で眠りが浅いことが解消することはありませんが、きちんと原因と対策を知って実行すれば、あなたも深くぐっすりと眠れるようになります。

まずは、睡眠が浅い時にどういうことが起こっているのかお話します。

睡眠が浅いとはどんな状態?

 なかなか寝付けない
 夜中に何度も目覚めてしまう
 早朝に目が覚めてしまう
 朝起きた時スッキリしていない、疲れが残る

こんな状態になると眠りが浅いと感じるようです。

明日、大事な仕事や試験があるとき、身体や心が緊張状態になり、眠りが浅くなることはありますが、何日も眠りの浅さが続くようでしたら対策を打った方がいいでしょう。

 

睡眠は体を休めて疲れをとる、くらいの認識の方が多いですが、実は脳のリセットもしているんです。

実際、睡眠中、大脳のみが眠っていて、間脳と脳幹は一晩中起きていて情報を整理しています。

眠りが浅いとき、頭がボーっとするのは脳が休まっていなかったからなんですね。

 

また、ノンレム睡眠(深い眠り)、レム睡眠(浅い眠り)という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 

眠りのサイクル

レム睡眠は浅い眠りだから、良くない眠りかというとそうではありません。

レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)、両方ともに役割があります。

眠りが浅く感じるというのとは別の話なんですね。

 

レム睡眠とノンレム睡眠の役割をご覧ください。

 

●レム睡眠 

・Rapid Eye Movement(素早く目が動くこと)が語源

・ぐったりとした眠り

体の眠り

・脳は起きている

・眼球が早く動く

・成長ホルモンの分泌が少ない

・夢を見る

・筋肉は弛緩状態

 

●ノンレム睡眠

・Non Rapid Eye Movement(レム睡眠ではない)が語源

・ぐっすりとした眠り

脳の眠り

・深いほど質の良い眠り

・眼球はゆっくり動く

・成長ホルモンは活発に分泌される

・夢は見ないか少ない

 

どんな睡眠が理想的?

爽やかに目覚める女性

では、どんな睡眠が取れれば理想的なのでしょうか?

「ぐっすり眠り、スッキリ目覚める」のがいいですね。

ポイントは3つです。

  1. 寝入るまでの時間が短いこと(ノンレム睡眠の第3、4段階までの到達時間が短い)
  2. 途中で目が覚めないこと(中途覚醒、早朝覚醒がない)
  3. 朝の目覚めがスッキリ(熟睡感があり、起きた時、肩こり・腰痛などがない)

この理想の眠りに近づいていくために、特に大事なことを紹介しましょう。

 

眠り始めの3時間が大事!

それは、眠り始めの3時間でノンレム睡眠(深い眠り)をしっかりとることです。

ノンレム睡眠の中でも、特に深い第3、4段階(徐波睡眠)に短期間で到達することが大事なんです。

睡眠のサイクル

朝起きた時に、眠りが浅いと感じるときのは、ノンレム睡眠の時間が少ないことが原因のひとつとして考えられます。

それだけ、最初の3時間が睡眠の勝負なのです。

 

たとえば、どうしても仕事が立て込んでいて寝る時間がない! という経験がある方もいますよね。

そんな時は、深夜まで起きて仕事をするのではななく、さっさと3時間寝て、スッキリした頭で仕事をする方が効率が良いんです。

3時間あれば、ノンレム睡眠の第3、4段階(徐波睡眠)まで到達することができるからです。

 

入眠してから、最初のノンレム睡眠中は、脳下垂体から成長ホルモンがドバドバと出ています。

下のイラストを見ると、眠りが深くなるにつれて、成長ホルモンが分泌されているのが分かりますよね。

眠りとホルモン分泌

「大人なのに成長ホルモンは関係があるの?」と思う方もいますが、成長ホルモンは子供も大人も大切なものなんですよ。

細胞の修復、新陳代謝のアップ、疲労回復、免疫力アップ、筋肉や骨の産生促進などの役割があります。

成長ホルモンは別名、若返りホルモン、美容ホルモンと言われるのも納得ですね。

 

では、なぜ、成長ホルモンが出る最初ノンレム睡眠が少なくなり、結果として眠りが浅くなってしまうのか?

実は私たちの生活や寝具に原因があったのです。

あなたに当てはまるものがないのかチェックしながら読んでいってください。

睡眠が浅い4つの原因とは?

睡眠前のスマホやパソコン

スマホを操作する女性

ついつい寝る前にスマホやパソコンを眺めてしまう、そんな方も多いのでは?

けれども、スマホやパソコンから出ているブルーライトという光は、眠りに入るのをジャマしてしまいます。

 

「メラトニン」というホルモンが眠りに入るのを助けてくれているのですが、ブルーライトを浴びるとメラトニンが出ることを抑えてしまうんですね。

 

睡眠前にスマホやパソコンを触る習慣があるのでしたら、1時間前からは画面を見ない、寝室に持ち込まないという習慣に変えることをおすすめします。

 

睡眠直前の食事

和食

忙しくて、寝る直前にならないと食事ができないという方も多いですよね。

けれども、質の高い睡眠をとるという点から見ると、寝る直前の食事は避けたほうがいいんです。

なぜかというと、食事をとったあと、すぐに寝ると、睡眠中も消化を続けることになります。

 

これから体を休めようという時に、胃腸が動き続けるので、浅い睡眠の原因になることもあります。

深い眠りに入るには、体温が下がっていく必要があるんですが、胃腸が動くことで体の内部の体温が上がってしまうのも良くありません。

 

可能な限り早く食事をとれるように工夫をしてみましょう。

どうしても、そんな時間が取れないという方は、寝る前に食べる量を減らすなどしてみてください。

質の良い睡眠をとるためには、胃腸も休んでいることが大切です。

 

眠っている部屋の環境

睡眠環境

あなたが、眠っている部屋はどんな状態でしょうか?

注目すべきなのは、

・光

・音

・温度、湿度

・香り

・気流(空気)

です。

詳しくはまた別でお話しますが、「明るすぎる照明ではないか、カーテンのすき間から明かりが入らないか」「時計や電気製品から音がしないか」「暑すぎたり寒すぎたりしないか」というところに注目してみてください。

たとえば、コチコチという時計の針の音がしていると、気になって眠れないという経験がある方は多いでしょう。

そんな時は音がしない時計に変えてみましょう。

 

あなたの寝室もチェックしてみてください。

今まで全く寝るときの環境を意識して来なかったのであれば、ちょっとした変化で、睡眠がグンと深くなるかもしれませんよ。

 

寝具が身体に合っていない

私は寝具店を経営しているので、いろいろな方の寝具の相談に乗ってきました。

実際に、身体に合わない寝具を使っている方は多いですね。

たとえば、硬すぎたり、柔らかすぎたりするマットレスを使っていると、眠りが阻害されて、浅い眠りになってしまうこともあります。

身体に合っていないので、朝起きた時に腰痛になっていたり、身体に違和感を感じたりすることもあります。

 

全くメンテナンスをせずに何年、何十年と使っていたり、ボロボロの布団を使い続けていたりする方もいます。

大切に寝具を使っても、寿命はあります。

どんなに耐久性がある寝具でも、時期が来たら買い替える必要があるんですね。

ボロボロの布団だと、寝具の役割を果たせなくなっているかもしれません。

ボロボロの布団

眠る前の過ごし方や、寝ている部屋の状態も大事なんですが、直接あなたの肌に触れる寝具には、もっとこだわっていただければと思っています。

ぐっすり眠って、すっきり目覚めるための方法

では、どのようにすれば、深くぐっすり眠って、朝スッキリを目覚めることができるのでしょうか。

具体的な方法を紹介していきます。

すぐにできることもありますので、ぜひ、今日から生活に取り入れてみてください。

お風呂

寝る前にはゆっくりとお風呂につかることをおすすめします。

お風呂につかることで、副交感神経が優位になって、体と心がリラックスできるようになります。

また、お風呂で体温が上がると、自然とその後体温が下がっていきます。

体温が下がると、眠気がやってくるという体の性質があります。

体温と眠気

ただ、あまりに熱いお湯につかってしまうと、体が興奮して逆効果になるので、あくまで「ぬるめのお湯」にじっくりと使ってください。

時々、シャワーだけで済ましている方もいますが、お風呂に入るだけでも眠りの深さが違ってくるので、ぜひ習慣にしてみてください。

 

日中の行動が大事

次は、日中の過ごし方の話です。

家事や子育てをしている方、仕事をしている方、勉強をしている方、さまざまだと思います。

私がおすすめしているのは、しっかりと日中に体と頭を使って活動をするということです。

日中の過ごし方と睡眠

人間の体は活動をすれば、自然と深い眠りにつけるようになっています。

たとえば、休日だからといって、日中ダラダラと過ごしていたら、夜の眠りが浅くなったという経験はありませんか?

体と頭がしっかり動いていないので、眠りにくくなってしまうんですね。

 

人それぞれ活動していることは違うと思いますが、ぜひ今日から目の前のことに集中して、体と頭をフルに動かしてみてください。

きっと眠りが変わっていくはずです。

 

睡眠の環境を整える

睡眠をとる部屋の環境が大事です、という話は先ほどもしました。

自分でチェックしてみるだけでももちろんいいのですが、より専門的に睡眠の環境を見てほしいという方もいると思います。

そんな方に、おすすめのサービスです。

→ 眠りの相談所(東京西川)

ねむりの相談所

安価にしかも詳細に睡眠の環境や寝具について相談することができますよ。

寝ているときの体温、布団の中の湿度、何回寝返りを打ったか? などを細かくチェックしてくれます。

より深い睡眠を手に入れたい方はぜひ利用してみてください。

(2018年初夏以降、わたしの眠りいなべでも、ねむりの相談所をご利用いただけます)

 

体に合った寝具を使う

寝具を大きく分けると、「かけ寝具」と「敷き寝具」の2つがあります。

かけ寝具は、掛け布団、毛布、タオルケットなどですね。

敷き寝具は、マットレス、敷きふとん、枕などです。

 

全部大事なのですが、最初は敷き寝具からそろえることをおすすめしています。

敷き寝具は寝ているときに、体を支える大事な役割があるからです。

 

たとえば、マットレスが合わないと腰痛の原因になったり、血液やリンパの流れを良くするために必要な寝返りが打てなかったりします。

また、枕が合わないと、首や肩に負担がかかったり、頭に血液が流れ過ぎて寝つきが悪くなったりします。

枕が高すぎ低すぎ

寝具については、たくさん販売されているのでどれがいいのか、本当に自分の身体に合っているのか分からないかもしれません。

そんな時は、信頼できる寝具店に相談に行ってください。

最近ではインターネットや量販の家具屋さんで簡単に寝具が買えますが、プロの寝具屋さんは経験や知識が違います。

なにより、実際にあなたの身体に合ったものを使うことが大事なので、寝具と身体を合わせながら選ぶことをおすすめします。

 

自然と同調する眠りを手に入れる

私たちが、目指しているのは、自然と同調する眠りです。

この眠りができると、朝の目覚めもスッキリしますし、睡眠が浅い悩みも解消するでしょう。

海の波

太陽は、熱放射を1分間に18回行っています。

海は、潮の満ち引きを1分間に18回行っています。

「1分間に18回」

これが自然のリズムなんですね。

 

寝ているときの呼吸も、自然のリズムに合わせて1分間に18回が理想的なんです。

1日あたり12kgもの空気を体内に取り入れているので、呼吸の身体への影響はとても大きいんです。

 

睡眠と呼吸の関連は、今まであまり注目されていませんでしたが、私たちはその大事さを追求していっています。

枕を5mm単位で非常に細かく調整したり、体にピッタリ合って深呼吸できるマットレスを提案したりしています。

自然に同調した深い呼吸ができているかどうかで、身体や脳の回復はぜんぜん違ってくると考えています。

詳しくは「快眠できるマットレス」「オーダーメイド枕」をご覧ください。

眠りから日本を元気にする

いかがだったでしょうか?

睡眠が浅くて困っている方に向けて、実践できることをお話してきました。

わたしがこのようにしてインターネットを通して、睡眠や寝具のことを発信しているには理由があるんです。

少しその理由について話をします。

いなべ社長の父

わたしがお店に入って最初に行ったことは、父親の布団の宣伝活動でした。

本当にこだわりがあっていい布団を、多くのお客さまに使ってもらって喜んでほしい!という気持ちだけでした。

 

布団の修行時代1ヶ月ごとに3万円を貯めて、それらの貯金をほどんど商品の仕入れに使い、9800円だけ残して自転車1台買って、手作りのチラシを配っていました。

しかし、なかなかチラシからの反応はなく、ついには資金も底をついていました。

 

それでも、何とか宣伝活動を続けていくにつれ、少しずつお客さんが来てくれるようになったのです。

本当に喜んでくれたり、寝心地の良さにお礼の電話までくれたりするお客様までいました。

この仕事をしていて本当に良かった!と思ったのを覚えています。

最終的には、たくさんのお客さんが来てくれるようになっていきました。

 

しかし、しばらくすると、私は、寝具業界全体にあるディスカウントの流れに乗っていました。

安いものを大量に仕入れて、低価格で大量に販売をする、ということです。

売上も上がり、同業の寝具店からも注目され、大手コンサルティング会社からも業界の草分け的モデル店舗として評価を受け、私は完全に舞い上がっていたのだと思います。

ディスカウント時代

父親がつくったこだわりの布団を、お客さまが本当に喜ぶために販売する、という当初の想いを忘れてしまっていたのです。

 

ちょうど、そんな時期に私は運命的な出会いがありました。

布団業界の最大手の西川チェーンさんとの出会いでした。

西川チェーンの方々と話して、私の持っていた布団や睡眠に対する熱意、想いが再び蘇ってきたのです。

東京西川ホームページ

 

安ければいいのではなく、本当の眠りをしてほしい。

いい睡眠のために、本当にいい寝具を届けたい。

そんな思いで、これまでの販売方針をガラッと変えて、本当にいい寝具をお客さまにおすすめするようになりました。

 

井鍋社長の子供のころ

私は、小さい頃からずっと思ってきたことがあります。

「父親から引き継いだ布団屋を大きくすること

そして、今ではさらに強い想いで、実現させたいことがあります。

「眠りから日本を元気にすること、眠りで元気になった日本が世界を元気にすること」

 

睡眠が浅いと困っているけれど、本当にいい睡眠をとって日中元気に活動したい。

そう思っている人の力になりたいと思い、このページを書いてきました。

なにか一つでもお役に立つことがあれば幸いです。

 

そして、機会があれば、私たちの寝具店「わたしの眠りいなべ」にもお越しになってください。

マットレスのこと、掛け布団のこと、枕のこと、ベッドのことでお困りでしたら遠慮なく相談してください。

来店前に聞いておきたいことがあれば、事前に電話をくださってからでももちろん構いません。

あなたの眠りが良くなるよう、スタッフ一同、全力でサポートさせていただきます。

 

わたしの眠りいなべ代表 井鍋 安弘